《今話題のアリアナグランデの秘密》
マライアの再来とも言われるほどのズバ抜けた歌唱力を持った彼女。
あんな高い音をいとも簡単に涼しい顔でどうやったら出せるんだろう?
と思う方も多いと思いますが、
「力強い地声の響きを喉を締めたり張り上げずに出す」
これがベルティング発声です。
実は私がベルティング発声を日本に紹介しよう!と作った一番最初のビデオは
アリアナがアルバムをレコーディングしたスタジオで撮影しました。
そこでスタジオオーナー兼プロデューサーとお話していたんですが、
彼曰く、
「アリアナは本当に歌がうまい。ただ、高音はもう最後何言っているかわからないけどね!あはは!」
つまり、喉が開いた状態を保つために、口をはっきり動かして発音しないため、
最後何言ってるかわからない〜というコメントでした。
彼女が歌っているコンサート映像をみると、
体を少し前かがみにして、顔を少し前に出して首をすっと伸ばし、
喉を脱力して開いた状態を常にキープしているのがわかりやすいと思います。
そのために、彼女の中音域はあんなに息っぽくソフトなんです。
え?
なんで?って思うでしょう?
ではみなさん、「あー」っていう声を楽な中音域で普通に言ってみてください。
その状態から喉をどんどん下さげて開いていってください。
声に息が混ざって裏声に変わっていくのがわかりますか?
口の形でジャンルが変わるっていうビデオでも作りましたが、
アリアナは喉を大きく開いたまま中音域は息っぽく、
喉の脱力を保ったまま高音ではミックス、ヘッド、ベルトと、
すべての歌唱スキルを自由自在に使い分けています。
Sara Brareillesを始めミュージカル出身の歌手はやはり、
基礎(脱力)がしっかり作り込まれていて違いますね。
アリアナグランデ、研究してみるととても興味深いシンガーです;)
*おまけ*
因みにこの動画がそのスタジオで撮った最初の動画なんですが、
一般的な裏声ミックスとベルティングヴォイスを比較しています。
ベルティングがどんな声なのか知りたい方はご覧ください。
ただし、
この間昔のプロデューサーに「あのビデオ音程悪いよ、チコ」と言われて
なぜこんなに素晴らしいビデオに低評価が付くのか、ついに謎が解けました!笑
音程が所々悪いです、ごめんなさい。
音質もそんなに...良くないです。
実際、素晴らしいビデオとは程遠いんですけれども... ; )
音質もそんなに...良くないです。
実際、素晴らしいビデオとは程遠いんですけれども... ; )
問題点をきちんと伝えてくれる存在って本当にありがたいですね。
近々きちんとしたビデオに作り変えますね。
「げ、なんだコイツ、音程悪!コイツに習うのやめとこ」と既に思った方
すみません:(
あのね、だってこのスケールが弾けなかったんですもの、私。
ガイドなしにあのスケールを言うのは難しいのです。
このビデオで弾いてる基本コードでさえ、必死に毎日練習しましたさ。
日本にいた頃は鼻歌で曲作ってきて、あーでもないこーでもないと
ソファでタバコふかしながら
コード付けやアレンジの指示をプロデューサーに出す
正に、わがまま怠慢ディーバだったんですの♪
まあ、それはそれで楽しかったけどね。
そのツケが今巡ってきたようです。オホホ〜。
ただそんな私が「ベルティング発声って何だろう?」
と彷徨ってるシンガーさんがたくさんいることをインターネットで知り、
いてもたっても居られなくって、
少しでもそんな方を助けたくて必死で作った動画です。
そして同じ理由でまさかの私が教えることを去年スタートしました。
人生って面白いですね:)
歌には自信があるんですけど...
ピアノの方もこれから頑張ります!
Have a great one!!
Chico.