2015年12月27日日曜日

Belting Tips: 25 喉という楽器の扱い方




今日は普段私たちが何気なく使い続ける「喉」という楽器についてお話します。



私たちの喉は、自己表現・感情の表現を司るとても重要な器官。



サックス、フルート、トランペット...それぞれの楽器に演奏方法があるように、
私たちの喉にもきちんとした音の鳴らし方、取り扱い方法があるんです。



昔、歌唱力が評価されている歌手のインタビューを見ました。

Q:その歌の上手さの秘訣はなんですか?
A:ずっとサックスを吹いていて...、サックスを吹くように歌っています。

はい。

私も実際、ベルティング習得後にこのインタビューがふと頭に浮かび、昔フルートを吹いていた感覚を思い出してみました。

確かに。

(ミックス)柔らかい音を出すには、息を出して声帯を開ける。
(ベルト)強いシャープな音を出すには、息を減らして声帯を閉じる。


喉も、楽器も、同じ。

クラリネット、トランペット、サックス、そしてみんなが学校で習うリコーダーでも同じ。

喉も楽器も、
大きな音を出したいからと、息を入れすぎると音になりません。
裏返ったり、音が割れ、そして息が切れる。



こんな風に間違った使い方を続けていると、私たちの喉って、
ある日突然、いとも簡単に壊れてしまいます。



筋肉をつけたり、気合を入れたり、いろんなオプションをつけて「鳴らそう!」と頑張ってしまいがちですが、


喉は何もしなくても鳴るようにできています。
そして、何もしないからこそ、どこまでも綺麗に、のびのびと鳴ります。
何もしないからこそ、柔軟にどんな音へも着地できるんです。



今日はみなさん口笛をふいてみてください。


口笛を鳴らすには喉がまず開いていること、
喉や首に力を入れて張り上げなくても高音が出せること。

その口の中、体の感覚を大切に、歌唱に活かしてみてくださいね。

何か新しい発見があると思います:)


そして正しい喉の使い方、鳴らし方をきちんと習得したい方は次回の帰国レッスンにお越しください。

レッスンでお会いできるのを楽しみにしています。

Chico.
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