2015年2月28日土曜日

Belting Tips 18 体からのフィードバック






最近のTipsは自分の体や本能を信じよう!と若干怪しい視点から
本人は大真面目に語っていますが、この身体能力シリーズ第2弾:)


今日お話するのは体からのフィードバックについて。

私も実体験で何度も経験があるんですが、
欲しいものは諦めた時にやってくるという不思議。


私は「この声が欲しい!」と思うと
自分の体ではどう楽に出せるのか、まず徹底的に練習して探ります。
その内に喉も気持ちも疲れてきて
「あーもーやーめたっ!」と潔く諦めた翌日

何気なーく昨日の箇所を歌ってみると
「わっ!できてるー:D」



前回のレッスンでお客様にホイッスルヴォイスの出し方を聞かれたので
「これは習得しないと!」とLAに戻って直ぐにレッスンを受けに行きました。
それ以来毎日猛練習していたんです。


その時なんて、もう首は凝るし毎日頭痛でイライラするわ、
鼓膜が破れるんじゃないか!と思う程変な場所に響かせてしまったり、
最後なんて、頭蓋骨の内側に空気がプクって入った様な奇妙な感覚があって
恐ろしくなってやめました。笑




実は結構本気で諦めて練習を一切やめたんです。
だって出来る人は簡単にすぐ出来るらしいですからね。



そしたらね、1週間2週間後位かな?

「あれ?出るー:D」

普段のリップトリルの音階も最後の音はギリギリだったのに、
今はそれが楽々出るー!

正に「10が欲しければ20を取りに行け!」作戦です。



前回の東京レッスンを受けてくれたお客様と

私:「まあやれるとこまで練習したら不思議と次の日出来る様になってるから!
体が勝手に探してくれるから大丈夫ですよ:D」

お客様:「え〜、ほんとですか〜?笑」

なんて2人で大笑いしながらお話したんですけど、

あながち....ほんとなんです!

筋トレや一夜漬けの記憶と同じ。


睡眠中に頭が情報を整理してくれているのと(希望)
練習で酷使したからだの疲労が回復していること。


そしてここが一番重要なポイントなんですが、

翌日は力を抜いて、諦めた感じでトライしてみること。
どーでもいい感じ/他人事というか。


「よし、頑張るぞ!」と昨日の延長線で気張ってしまっては、
また同じ事の繰り返しになってしまいますので注意。
完全に脱力して「ふん、別にどーでもいいわよ」的な他人事感覚でやってみるんです。

テキトー!と言われればそれまでなんですが、
私の中でかなり重要なポイントなんです。笑


行き詰まったらゆっくり休んでみる事も大切。

「お前の欲しかった声、探しといたよ」と
体からのフィードバック。


皆さんも経験ありますよね?



Chico.




2015年2月24日火曜日

基礎の底力。



ここ最近のLady Gagaから目が離せません。

昨夜放送されたアカデミー賞授賞式での彼女のパフォーマンス。
見事にアメリカンスタンダードをクラシック唱法で披露していました。
先日Belting Tipsの動画で「ジャンルは口の形で決まる」とお話しましたが、
正にこの事。










先日のグラミー賞でのパフォーマンスでもアメリカンスタンダードを
コミカルな歌唱でトニーベネットとデュエットしていました。

このビデオを見て彼女が如何に軽く高音で歌っているか
みなさん不思議に思いませんか?

どうしたら喉に負担がかからずにこんなに楽そうに、簡単そうに、
芯の通った地声の様な響きで歌えるのか?
張り上げてないのでマイクの位置もずらしていません。


裏声ベースのミックスを極限まで絞って響きを強くしている箇所もありますが、
ベルトしている箇所も多くあります。

勿論男性のトニーベネットもベルトして歌っています。
この年齢になってもこれだけ歌えるのは喉に負担がかかっていないからでしょうね。







そして、去年のアカデミー賞でパフォーマンスしたPink。
Somewhere over the rainbowを歌っています。

彼女は基本的に高音は全てベルトです。




HPにも書きましたが、
ベルティング発声ができると色んなジャンルに対応できるようになります。

従来のように胸式/腹式と別けて考えるのはもう古いのかもしれませんね:)


これらの動画を参考にみなさんも基礎を見直してみて下さい。




Chico.

2015年2月20日金曜日

Belting Tips 17 ミラーニューロンで歌唱技術を上げる





今回のBelting Tipsは「モノマネ細胞ミラーニューロンと理論」について。

なんだか難しい響きですが...

まず、只今ヴォイストレーニングを受けている方、
先生の歌声を聞いた事がありますか?
そしてそれはあなたの理想に近いものですか?
尊敬できますか?


ここまでYesの方は何も問題ないです。
先生の歌声を沢山聴いてたくさん学びましょう。




実は歌が上手い人と一緒に歌っていると、自分も上手くなるんです。

そして不思議と声が似てきます。


これは人間が持つ本能、鏡のように映すという意味から
「ミラーニューロン」と名づけられている脳の学習能力によるものらしいです。



赤ちゃんはこのミラーニューロンを使ってもの真似を繰り返して
成長していくんですって♪



もちろん大人になってもこの能力は健在。




ここで話は理論へ移りますが、


ヴォイトレ理論派の方は本当に物知りで、
ネットの書込みなんかを見ていても本当に感心しますが、
あれだけ知識を持っているのに歌い方が分からないという方が多いように思います。



それもそのはず。
体や本能は各器官の名称など認識しないためなかなか上手く反応しません。
人間が後から付けた、ただの名前ですから。


《たとえば:1》

「アルマジロの鳴き声を真似して下さい」と言われたら?

アルマジロの鳴き声なんて聞いた事ないですけど...笑


《アルマジロの鳴き声の出し方》

:横隔膜を下げ押し出した息で80%閉ざした声帯を素早く振動させ
喉頭外筋から圧を加え舌根を軟口蓋へ押し上げながら鼻腔共鳴させる。
(勿論デタラメです)

こんな事を体に命令するよりも

その鳴き声を一度でも聞けば体が勝手に真似ようと
様々な器官の働きを瞬時に組み合わせて声を出しますよね。




_______________________________________________________________________

《たとえば:2》


A:「あのシンガーのシャウトってどうやったら出せるのかなー?」

B:「それはですね、まず'▲☆&◎♯♪£、しながら、=¥!>♂×すると出るんです。」

 A:「え?じゃあやってみて?」

B:「えっ?!だから〜、☆&◎♯♪、して、'▲☆¥!>♂なんだって!」

 A:B:「.....。」


A:「できないんじゃん。笑」



ちょっと小芝居が入ってしまいましたが...
やはり理論を知っていても歌えなければどうしようもありません。




憧れて良く聴く歌手によって自分の歌唱力も決まってくるし、
それ以上にヴォイストレーニングは目の前で先生に歌ってもらうことで
体は第六感まで働かせてその声を真似しようとします。
口の形、表情、そしてその雰囲気まで。
そうすることで格段に歌が上手くなります。



私はレイチェルのレッスン中、彼女の表情や意識を良く目で観察して
その声を出しているテンションや雰囲気を感じ取ります。



歌ってとても本能的。


頭で考えるよりも、
耳から入った音を本能に任せて情報処理するほうが早いです。


そして理論というのは一般的なもので、
全ての方にピッタリその通りにあてはまるものではありません。



自分の体と相談して、自分なりの歌唱理論を探して下さいね。
自分への答えはいつも自分の中にあります。


そして基本の発声法ができて歌える様になると
今まで培って来た理論ももっと活きて説得力も増すでしょうね!


私はよく飼い猫ハチのモノマネをするお陰で
ホイッスルトーンが上達してきました:)


皆さんも自分の体を色々と試してみて下さい!


http://www.chicosbelting.com


Chico.

2015年2月18日水曜日

- 重要連絡 -

《HPからお申し込み頂いた皆様へ》
沢山のお問い合わせにお申し込み、どうもありがとうございます。
ケータイアドレスをEmailにご登録頂いた方は、
chicobelting@gmail.comからの受信を許可する設定にしておいて下さいね。
お問い合わせ頂いた皆様には24時間以内にお返事をかえしていますが、
「受け取ってない!」と言う方は、迷惑メールボックスを確認頂くか、
お手数ですが以下のメールアドレスまでご連絡下さい。
chicobelting@gmail.com


Thank you!



Chico.

2015年2月16日月曜日

HP公開:)


年末からあーでもないこーでもないと
試行錯誤してきたHPがやっと完成!
本日公開と同時に、レッスンの受付を開始します:)


ベルティングの全てがぎっしりと詰まったHPです♪
文字が多いですが、ベルティング発声についてきちんと知識を深められるように
そして私のレッスンポリシーをきちんと伝えられるように
愛情を込めて制作致しました。

第一回レッスンで頂戴したお客さまの声も紹介していますので、
是非ご覧下さいね。
(感想を頂いたみなさま、どうも有り難うございます)


そして名称もChico's Beltingへと変更しました。
メールアドレスとFacebookはChico Beltingのままなのでお間違え無く。
紛らわしくてすみません。



是非お友達に紹介したりどんどんシェアして下さい♪

日本でのベルティング知名度を上げていきましょう:)


1人でも多くの悩めるシンガーが救われますように。
そして日本の音楽業界を元気にする原動力となりますように。


さて、帰国まで一ヶ月を切っています。

最高の状態で皆様をお迎え出来る様に
しっかり自分を磨いておきますね!


あー早くレッスンがしたいよーXD



Chico.

2015年2月13日金曜日

Belting Tips 16: 健康的にシャウトする

《Belting Tips 16 -Go for Healthy Yelling!!-》



”シャウト”

多くの人が誤解し、間違った方法で真似して喉を壊す一番の罠。

Christina Aguilera、Lady gaga、Kelly Clarkson、Sia
男性洋楽ロック系全般しゃがれたシャウト
(先日のGrammy AwardsでのACDCのパフォーマンスがとても参考になります。)



彼らは喉に負担をかけずに
シャウトしています。
たまにニュアンスを付ける為に息を増やしたり、
喉に少しだけ負荷をかけたりしていますが、
むせたり、声を枯らしたりするほどではありません。

ベルティングができるようになると様々な声を使いこなす事も可能。

喉に健康的に思い切りシャウトしましょう:)



Chico.

2015年2月6日金曜日

Belting Tips 15 口のシェイプとジャンルの変化



レッスンを受けて頂いた方には
「ベルティングを習得すると発声はそのままに、口の形でジャンルが変わる」
とお伝えしました。

今日のBelting Tips はそんな口の形の実践編
ビデオバージョンです♪
喋りがあまり上手じゃなくてすみません...





ベルティング習得した後に課題となるトランジションのロングトーンや
歌詞によって喉が締まる問題などの解決にとても重要なのが
口の形。


外国人シンガーの様な太い声を出したい!と
声を張ったり大きくして喉に負担をかけるのではなく
口の形を工夫してみて下さい。

補足しておきますが、
口を横に広げると喉が締まり、行き過ぎると鼻にかかります。
逆に英語の口の形を作ると、
喉が下がって息が混ざるようになります。
そのまま口を縦に伸ばして行くと裏声に変わり、声楽系へ。


各国の歌手のレベルとヴォイストレーナーのレベルは=です。
日本人だって正しい発声方法を身につければ充分世界へ通用します。




従来のネガティブな発声常識が少しでも覆ります様に:)


金曜日のBelting Tipでした!


参考にしてください。




Chico.