2015年2月20日金曜日

Belting Tips 17 ミラーニューロンで歌唱技術を上げる





今回のBelting Tipsは「モノマネ細胞ミラーニューロンと理論」について。

なんだか難しい響きですが...

まず、只今ヴォイストレーニングを受けている方、
先生の歌声を聞いた事がありますか?
そしてそれはあなたの理想に近いものですか?
尊敬できますか?


ここまでYesの方は何も問題ないです。
先生の歌声を沢山聴いてたくさん学びましょう。




実は歌が上手い人と一緒に歌っていると、自分も上手くなるんです。

そして不思議と声が似てきます。


これは人間が持つ本能、鏡のように映すという意味から
「ミラーニューロン」と名づけられている脳の学習能力によるものらしいです。



赤ちゃんはこのミラーニューロンを使ってもの真似を繰り返して
成長していくんですって♪



もちろん大人になってもこの能力は健在。




ここで話は理論へ移りますが、


ヴォイトレ理論派の方は本当に物知りで、
ネットの書込みなんかを見ていても本当に感心しますが、
あれだけ知識を持っているのに歌い方が分からないという方が多いように思います。



それもそのはず。
体や本能は各器官の名称など認識しないためなかなか上手く反応しません。
人間が後から付けた、ただの名前ですから。


《たとえば:1》

「アルマジロの鳴き声を真似して下さい」と言われたら?

アルマジロの鳴き声なんて聞いた事ないですけど...笑


《アルマジロの鳴き声の出し方》

:横隔膜を下げ押し出した息で80%閉ざした声帯を素早く振動させ
喉頭外筋から圧を加え舌根を軟口蓋へ押し上げながら鼻腔共鳴させる。
(勿論デタラメです)

こんな事を体に命令するよりも

その鳴き声を一度でも聞けば体が勝手に真似ようと
様々な器官の働きを瞬時に組み合わせて声を出しますよね。




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《たとえば:2》


A:「あのシンガーのシャウトってどうやったら出せるのかなー?」

B:「それはですね、まず'▲☆&◎♯♪£、しながら、=¥!>♂×すると出るんです。」

 A:「え?じゃあやってみて?」

B:「えっ?!だから〜、☆&◎♯♪、して、'▲☆¥!>♂なんだって!」

 A:B:「.....。」


A:「できないんじゃん。笑」



ちょっと小芝居が入ってしまいましたが...
やはり理論を知っていても歌えなければどうしようもありません。




憧れて良く聴く歌手によって自分の歌唱力も決まってくるし、
それ以上にヴォイストレーニングは目の前で先生に歌ってもらうことで
体は第六感まで働かせてその声を真似しようとします。
口の形、表情、そしてその雰囲気まで。
そうすることで格段に歌が上手くなります。



私はレイチェルのレッスン中、彼女の表情や意識を良く目で観察して
その声を出しているテンションや雰囲気を感じ取ります。



歌ってとても本能的。


頭で考えるよりも、
耳から入った音を本能に任せて情報処理するほうが早いです。


そして理論というのは一般的なもので、
全ての方にピッタリその通りにあてはまるものではありません。



自分の体と相談して、自分なりの歌唱理論を探して下さいね。
自分への答えはいつも自分の中にあります。


そして基本の発声法ができて歌える様になると
今まで培って来た理論ももっと活きて説得力も増すでしょうね!


私はよく飼い猫ハチのモノマネをするお陰で
ホイッスルトーンが上達してきました:)


皆さんも自分の体を色々と試してみて下さい!


http://www.chicosbelting.com


Chico.