2015年5月7日木曜日

Belting Tips 21 風邪を引いたらこの練習法!



シンガーにとって致命的な「喉風邪」


いくら体調管理に気をつけていても、うっかり風邪を引いてしまったら、
喉を傷めないように無理をせずゆっくり休んで回復を待つことが一番大切。


歌うなんてとんでもない!

と、思っていました。


ベルティングを習得するまでは...。


*まずは少しお話を紹介したいと思います*


風邪を引いてレッスンに来られたお客さまがいます。
「風邪なんですけど大丈夫ですかね?」と最初は心配されていましたが、
ベルティング発声の方法を一つ一つレッスンしていくと


「この声の出し方だと喉がすごく楽です!」


とすごく驚いていたのがとても印象に残っています。


次は私の体験談を...

ベルティングを習得後初めてレコーディングする機会があったのですが、

そんな時にまさかの風邪。

声はガラガラ、鼻水ズルズル。

そんな状態でしたが、それほど問題なく高いGのシャウトまで歌入れすることができました。

私自身が改めて「ベルティングすごーーーっ!!!」と感動した瞬間です。

その時録った曲を聴いてみたい!という方はこちらからどうぞ↓






さてさて、
喉はリラックスしたまま地声の響きで高音を出していく『ベルティング発声』が
いかに喉に優しいか、というお話をまずさせていただきました。


が、今日お伝えするは喉風邪の時に是非試してみたい練習法でしたね!



これはね、私が実際、
ベルティング習得後にどーしても取りきれなかった、
本当に本当にほーんの少しの最後の力みを完全に取り除いた時の方法。


私が喉の完全脱力に成功した時の体験談です♪



この練習の目的は、
ベルティング&ミックス習得のキーとなる、


『喉はリラックスさせたまま声帯だけを閉じる感覚』を掴むこと。




風邪を引いているときは喉の調子が大きく変わりますよね。
すると普段できないことがいとも簡単にできたりします。


この一時的な自然な変化を利用して
声帯を閉じる感覚を体に刷り込む、
そして力まなくても楽に高音が出せると自分に証明することができます。



マライアキャリーがホイッスルヴォイスを手に入れたのも
風邪を引いている時というのは有名なお話。



喉の状態が普段と大きく変わっている時こそ、
マンネリ化した悪い歌唱癖から抜け出す大チャンスです。



必ず無理のない小さな声で。
「喉を締めたり大きな声で張り上げないこと」
長時間やらないこと、喉が痛んだら即やめること。
近く歌う予定がある方は喉の休息を優先すること。

自己責任でお願いします。



それではいきましょう :D

力みが取りきれない音や歌(主にトランジションエリア)を
Ah~Ah~Ah~と張り上げなくても無理なく出る小さな声で出してみます
まずは裏声ミックスで



喉が荒れている時は、声帯が合わさりやすく
裏声ミックスヴォイスがシャープに出しやすい、
もしくは、小さな囁くような声でリラックスして歌いやすいのを感じると思います。



その時の喉や首の力が抜けた状態を保ちながら
喉を後ろに開けてみたり、お腹に下向きに重圧をかけるようにして
声を表に持っていって地声ベースのミックスを出す感覚を探ってみましょう。



風邪の度合いやタイプにもよって
感じ方は人それぞれだと思いますが、


少しでも

「あ!」(嬉)


っていう瞬間が感じられればと思います。


そしてその「あ!」体験を何度も何度も繰り返し感じてください。



一度でも脱力して高音を出す感覚が分かるとその後は


「なんで今までこれが分からなかったんだろう?」


と不思議なくらい一気に喉の記憶の書き換えが進みます。




もちろん風邪を引いていない時でもとても有効的な練習法です;)



*喉が荒れている時に大きな声を出したり、声を鼻に掛けて喉に負担をかけると
ポリープや声帯結節になる危険性があるので、無理はしないように。


では、自分の体と相談しながら参考にしてみてください!



Chico.
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www.chicosbelting.com